私は主にアフリカ、特にケニア共和国を対象に、学校教育が人々の生活にどのような影響を与えているのかを研究しています。とりわけ、教育が賃金水準や雇用の安定性、労働環境といった労働市場成果にどのように結びついているのかを重視してきました。なかでも職業教育が個人の所得やキャリア形成に与える影響について、実証的に分析を重ねています。
私の研究の根本的な関心は、「教育は本当に人々の生活をより良くしているのか」という問いにあります。この関心はアフリカに限らず、アジア地域にも広がっています。例えば、マレーシアを対象に学校教育と熱中症との関連を分析し、気候変動下における教育環境の課題を検討しました。また、バングラデシュでは子供への虐待と教育成果の関係性を分析し、家庭環境と学習成果の接続にも取り組んでいます。
私の研究は地域研究から出発しており、現地でのフィールドワークを重視しています。自身の目で社会を観察し、自ら収集したデータをもとに、質的調査と量的分析を組み合わせたミックスド?メソッドによる研究を行ってきました。現場理解と統計分析を往還することで、教育と経済の関係を多面的に明らかにすることを目指しています。